ごちゃまぜの家日誌

横浜市港北区富士塚にあります、ごちゃまぜの家の日誌です。

1月15日その3 タクシー

居酒屋のバーテンさんが呼んでくれたタクシーを待つ事数分。あっと言う間に来てくれました。運転手はベテラン風なおばちゃんで、タクシーの運転手としての経験年数はありましたが、やはり、残念ながらこのおばちゃんもアイルランドの英雄たるマークボイルさんの事を御存じないとの事でした。

しかも… マークさんの住所を見せて、ここに行ってほしいと伝えたのですが、こちらの想定しているルートからどんどん外れていきます。事前にグーグルマップで調べたマークさんの家方面から逸れていっているのです。それで徹さんがその事に気付き、道を引き返して欲しいと伝えました。しかしおばちゃんはその住所ならこの道でいいはず、という感じでした。おばちゃんの英語は難しく何を言われているのか分かりませんでしたが、僕はマークさんの住所を示してとにかくここに行ってほしいと伝えるだけでした。

結局、徹さんの予想通り、マークさんの家からだいぶ逸れたところにあるラウレア(地元発音ラクレア)という町に来てしまいました。

そしてバーテンさんの予想通り40ユーロ支払いました。

その後おばちゃんは、ここで引き継ぎのタクシーを呼ぶかい?と聞いてきました。自分の担当はここまででこの町からは別の人が担当しているという感じでした。

もう完全に夜でしたし、この小さな町に安いホテルはありそうにもなく、ホテル代もない以上は選択肢はありませんでした。

タクシーを呼んでもらう事にしました。

待つこと数分、すぐに別のタクシーの人が来てくれました。

来てくれたタクシーの運転手、ケンさんにマークボイルさんの事を知っているか聞いてみると…

ついに!!!!

知っていてくれました!!!マークボイルさんの事を!いやぁ…ここまでいろんな人に聞きまくってやっと初めて出会えました、マークさんの事を知っている人に。

ケンさん「あぁ、確か…エコハウスでしょ? 確か… ちょっと待って、今思い出すから… うーん… 思い出した!よし!」

というような感じで、ついにマークさんの家に辿り着けそうな雰囲気になってきました。

そして、ついに!タクシーがある民家の前に停まりました。

しかし…

真っ暗で電気が付いていません。誰もいませんでした。

あまりにも普通の民家で、エコハウスという感じもしない建物でした。そこがマークさんの家だと確かめるため、ケンさんはいろいろ歩き回ったりポストの中を確認したりして下さいました。

玄関の鍵が掛かっていなかったので、ケンさんは中に入って行きました。僕と徹さんも入って行きました。電気もあり、水道もあり、ガスの台所もありました。エコハウスと言うよりも本当に普通の民家としか思えませんでした。

しかし、ラッキーな事にテーブルの上に手紙が置いてありました。その手紙の住所を見てみると、正に一字一句正確にマークボイルさんの住所と同じでした。しかし、宛名が違う人でした。ブライアンさんという人宛の手紙でした。

どういうことだ… よく分からない… 住所は正しいのに別の人の家になっている… とにかくここはマークさんの家ではなさそうだし、どう見ても宿泊施設には見えない… しかし、住所が正しいのだからここに間違いはないと思い、ケンさんには帰って頂きました。

宿泊施設だとはっきりしていない以上、普通の民家かもしれない。普通の民家だった場合、勝手に入っていたら不法侵入という事にもなりかねない… という事はこの家の中で待っている訳にはいかない… 

とりあえず寒いけどマークさんか誰か宿泊施設に泊まっている人が帰って来るまでは外で凍えながらでも待っているしかしょうがない… そう思いました。

僕はここで一晩明かす事を想定し、リュックサックからレッグウォーマー等の防寒グッズを取り出して着込み始めました。ズボンを脱いでレッグウォーマーを履き、その上からズボンを履いてベルトを締めていると、暗闇の方からこの辺りの住民らしき人が近づいてきました。

(つづく…)

 

※1/27(日)ごちゃまぜの家にて、12:00頃から18:00頃までわたり食堂があります。そして、15時頃から一時間程度「欧州報告会」を開催します。ごちゃまぜの家やわたり食堂が初めての方もお気軽にお越しください。欧州報告会では内海も話します。多分写真を見せながら説明する感じになると思います。詳しくは下記をご覧ください。

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