1月15日その２ ヒッチハイク
ホープレス内海です。1月15日の続きです。
場所はアイルランド、シャノン空港。
時は15：30。日没までの限られた時間を有効に使い、今夜中に何とかマークボイルさんの家まで辿り着きたい。マークさんの家の近くにアポなし訪問OKで無料の宿泊施設があるらしい。もちろんマークさんが著書の売上金で作ってくれた施設だ。
もしも今晩中に辿り着けない事が確定したら、極寒の中で野宿するよりはこのシャノン空港まで戻ってきて空港で夜を明かし、翌朝から出直すという形でもいいかもしれない。お金はないけど滞在日数は十分にある。
こんな状況の中で、僕はまず最も適切な行き方を確定させるべく、空港の総合案内所の人に聞いてみようと思いました。と言うのも、現地の人に聞けばもしかしてバス等の公共交通機関を知る事ができたりするかもしれないと思ったからです。
しかし、徹さんはヒッチハイクをやるぞーっと言う感じですぐに空港を出て駐車場に向かいました。確かに考えたり調べたり聞いたりする前にすぐヒッチハイクできたらそれが一番速いので、僕も付いていきました。どんどん声を掛けて行く徹さん。でもいかんせん、地方の小さな空港です。動いている車の数も少ないし人影もまばら。徹さんだけにやらすわけには参らん。僕も声を掛けて行きました。でも方向が違うからと断られたり…。そんな中、徹さんが声を掛けていた御爺さんが凄く親切な人で、この空港からいきなりマークさんの家まで行くよりもまずは一旦、ゴールウェイ市に行ってそこからならマークさんの家方面のバスが出ていると思うと教えて頂きました。
それで一旦、ゴールウェイ市に向かってバスで行く事にしました。一人10ユーロで二人で20ユーロでした。
しかし、バスに乗ったのは15：55。ゴールウェイ市に着く頃は多分暗くなっている事が予想されました。ゴールウェイ市で降りて、暗い中ヒッチハイクをやるのか！？それはかなり成功率が低そう。そこでヒッチハイクが成功できなかったらどうする！？当然、その日の夜にゴールウェイ市で泊まる宿は予約していません。お金がない中で二人分の宿泊費を使ってしまったらユーロが全くなくなってしまいます。という事はゴールウェイ市に泊まる事はできません。当日中に泊めてくれる人をどうやって探すのか！？それはなかなか非現実的な事に思えました。
そんな中、徹さんが素晴らしい事をひらめいてくれました。
ゴールウェイ市まで行かずに、ゴールウェイ市の途中にあるゴート市で降りる事にしませんか、と提案してくれました。ゴート市はゴールウェイ市よりもマークさんの家に近いし、到着まで時間は掛からず、真っ暗になる前に着けると思いました。真っ暗にならなければまだヒッチハイクできる可能性がある、という事で途中下車しました。
その時、約四時半。少しずつ暗くなりかけていましたが、まだ明るい状態でした。
ゴート市は小さな町で人通りも少なく、たくさんの人に声を掛ける事はできませんでした。マークさんの家まではあと約27km。ここまで近くに来たらマークさんの事を知っている人にも会えると思いましたが、なかなかマークさんの事を知っている人に出会う事ができませんでした。
それでパブで食事してその後に店員さんに聞いてみようという事にしました。
ロンドンと同じでとにかく値段が高かったです。これが一番安かったサンドイッチで6.95ユーロ。他の物はほとんどが12ユーロとか14ユーロとかでした。店員さんは初めからいい感じの人たちばかりでした。食事を食べた後、マークさんの事を聞きましたが店員さんは二人とも知らないとの事でした。地元出身の有名人、アイルランドの英雄とも言えるマークさんの事を誰も知らないのか…と凄くガッカリしました。そこでマークさんの家の近くにあると思われる柔術道場に電話を掛けてもらう事を徹さんが店員さんに依頼し、快く掛けて下さいました。しかし、留守でした。
という事で、期待していたパブでは手掛かりを掴めずに店を出ました。
辺りはもう暗くなっていました。
僕は正直諦めモードに入りかけていました。
でも今日は雨が降っていたから地面は濡れている。こんな地面で野宿はきつい。今日は徹夜で朝を迎えるしかないか…そんな気持ちが出てきつつありました。
しかし徹さんは全く諦めずにいろいろな人に声を掛けていました。本当に凄いなと思いました。徹さんだけにやらすわけにはいかない。僕も声をかけ始めました。
そんな中で徹さんがある男性に声を掛けたところ、本人はマークさんの事は知らないけれど、向かいにある居酒屋なら知ってる人がいると思うよと教えてくれました。
そこでその居酒屋に入ってみる事にしました。
そしてそこのバーテンのお兄さんに聞いてみたところ…。
その住所なら近くだよ、すぐすぐ！タクシー呼ぶかい？みたいに聞いてきました。確かにこの距離まで来たらタクシー代もそこまで高くないかもしれない…。
タクシー代を聞いてみたところ、多分４０ユーロ位だとの事。
タクシー代がもし１００ユーロとか掛かると言われていたら諦めましたが、４０ユーロなら何とか払える。よし… タクシーを使おう… お金は掛かるけど仕方がない… マークさんの宿泊施設に行った後に使える食費が少なくなるけど仕方ない。キカさんからたくさんのチョコやお菓子を非常食として頂いている。それを食べればいい…。
（つづく…）
※1/27（日）ごちゃまぜの家にて、12:00頃から18:00頃までわたり食
堂があります。そして、15時頃から一時間程度「欧州報告会」を開催
します。ごちゃまぜの家やわたり食堂が初めての方もお気軽にお越し
ください。欧州報告会では内海も話します。多分写真を見せながら説
明する感じになると思います。詳しくは下記をご覧ください。
内海の連絡先
メール
nb.utsumi@gmail.com
facebook
https://www.facebook.com/daisuke.utsumi
電話
09046661483
LINE
saiohasso
（LINEはなぜか届かない事が多いので、24時間以内に返信がない場合
はメールでお願い致しますm(__)m）
