ごちゃまぜの家日誌

横浜市港北区富士塚にあります、ごちゃまぜの家の日誌です。

3月1日を以てごちゃまぜの家を退去させて頂きました。内海大輔

いばや通信をご覧になった方はもうご存知かと思いますが、私内海大輔は3月1日、一身上の都合によりごちゃまぜの家を退去させて頂く事になりました。今までお世話して下さった方、本当にありがとうございました<(_ _)>

と、ここまでで終わりたい所ですが、いきさつを知らない方のためにも当事者として説明する責任があるのではないかと思い、内海最後(から二番目)の記事として投稿させて頂きます。(この記事の後にマークボイルさん関係の記事を最後に投稿させて頂く予定です。)

私がごちゃまぜの家に唐突に転がり込ませて頂いたのが昨年の12月3日でした。12月2日頃に圭吾さんにメールを送り、翌日から泊まらせて頂けませんかというあまりにも唐突なお願いから始まったわけです。

しかし、圭吾さんの寛大なご配慮により、ごちゃまぜの家に居候させて頂く事となったわけです。

私が無料で居候させて頂く条件として二つの事が圭吾さんから提示されました。

一つ目が、「自分の全てを晒す」こと。二つ目が「生きて行く活路を生き様を通じて見せる」こと。

泊まらせてもらえるような深い人間関係を築いてこなかった私は、ごちゃまぜの家に泊まれなかったら路上生活確定な状態でした。

幸い、数か月前に圭吾さんからもらっていたテントと昔自分で買った寝袋があったので、最悪台東区へ向かおうと思っていました。

山梨県での農業バイトから這う這うの体で逃げ延びてきた私にとっては、「自分の全てを晒す」事とか、「生き様を見せる」事とか、具体的にどんな事を意味しているのか、あまり深く考えられませんでした。

今までの人生でも自分の秘密を自分からブログで暴露してきたつもりだし、今更隠したい事もないから「自分の全てを晒す」事なんて別にどうってことないと思いました。また、「生き様を見せる」って言われても「生き様」って何だろうと思いましたが、(普通に生き延びようとする姿と何が違うのかな…)くらいにしか思っていませんでした。

最初のうちは、住み込みバイト探しの就活、そしてテント内の整備、ダンボールハウス作りと目の前の事に大忙しでした。そんな中で次第に「全てを晒す」事や「生き様を見せる」という約束を忘れていくようになっていきました。

しかし、一ヶ月が経ち、二ヶ月が経ち、だんだんとごちゃまぜの家で生活を続けて行くことが自分にとって苦しく辛くなっていきました。

「全てを晒す」と言う事は、良い面も悪い面も晒すという事を意味していたのです。

やはりいい面を晒す事は嬉しい事でしたが、自分の悪い面を晒すという事がだんだん辛くなっていきました。

そして、生きて行く活路として取り組み始めた小屋作りが、自分にとってだんだんと重荷になっていきました。

近々路上生活をする可能性があったから小屋作りに関しては数冊の本を読んでいろいろ調べていましたが、それはあくまで経済的に追い込まれていたからであり、小屋作りそのものは好きではない事を実感しました。

好きでもない事なので当然情熱を持って取り組む事ができず、興味よりも大変さの方が重くのしかかり、だんだん考える事すら億劫になっていきました。

こうして、生きる活路を生き様を通して見せる事もだんだん辛い仕事のようになっていきました。

ごちゃまぜの家で暮らす事によって、たくさんのいい面がありました。テント生活の体験、小屋作り体験、小屋生活体験、寄付を頂く体験、イギリス初体験、アイルランド初体験、マークボイル氏に会う体験等々…。

そして今までずっと孤独に暮らしてきた私にとって一番嬉しかったのが、たくさんの女性から優しく接してもらえた事だったように思います。母親を始めとして今までずっと女性から嫌われ続けてきたのでこれは大きかったです。

ごちゃまぜの家から離れればそれらの良い面も手放さなければなりません。だから、本当に悩みました。いろいろな人にも相談しました。

だけど、いい面がたくさんたくさんあってもやはり苦しいものは苦しい。辛いものは辛い。ここにいるとご機嫌さんで居る事が難しい。

それで苦渋の決断を下しました。

今は横浜市のホームレス自立支援施設はまかぜという所にいます。

ここは家賃と食費が無料で最長三カ月暮らす事ができます。その間にこれからの自分の生きる道を探していくつもりです。

この施設には下は二十代前半の若者から上は八十代後半の高齢者までいます。

ここの施設は全員家賃を払っていないので、居候のような肩身の狭い思いをする必要がなくなります。

そして自分の欠点や悪行を晒す必要もなくなります。生きる活路を生き様を通して見せる必要もなくなります。だらけることもできます。

昨日健康診断を受けて、その結果が出る一週間後にこの施設の相談員の人と今後の方針を打ち合わせていく予定です。

それまでは主に読書をしていきたいと思っています。

ごちゃまぜの家に来ることで知り合えたさまざまな方から凄く面白そうな本をいろいろ頂きました。

「生きる技法」

「喜びから人生を生きる」

神との対話

「スエロは洞窟で暮らすことにした」

「愛するということ」

これらの本をじっくり読みながら今後の身の振り方を考えていこうと思っています。

今まで私を支援して下さった方々、本当にありがとうございました。

内海に対するご意見、ご感想、ご不満、お怒り等ありましたら下記までご連絡頂けましたら嬉しいです。

頂いたご寄付はほとんど使い込んでしまいましたのでご返金はかなりお時間を頂かなければならない事だけご了承頂けましたら幸いです。

今後ともどうぞよろしくお願い致しますm(__)m

 

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