ごちゃまぜの家日誌

横浜市港北区富士塚にあります、ごちゃまぜの家の日誌です。

【3月22日】心のある家・会話のある家(さかつめ)

みなさまこんばんは!さかつめけいごです。

 

先日、ごちゃまぜの家の住人のよしえさんと、こんな会話をしました。

 

さかつめ「もしも、世界のどこに住んでもいいって言われたら、どこに住みたいですか??」

 

よしえ「そうですね、わたしは海が大好きなので、海があってあたたかい場所がいいです」

 

さかつめ「それはいいですねえ!ハワイにごちゃまぜの家ができたら、是非、みんなで遊びにいきましょうね!」

 

このような会話をしたあとに、わたしは「とか言いながら、ハワイにごちゃまぜの家をつくれなかったらごめんなさい!」と先回りをして謝罪(?)をしました。すると、よしえさんがこのようなエピソードを話してくれました。

 

わたしの母は、ほんとうに優しい母なのですが、わたしが小さな頃から「わたしはよしえのお母さんになれたことがほんとうに幸せだよ」って、何回も、何回も、ほんとうに小さな頃から何回も言ってくれたのです。それを聞いておおきくなったものだから、いまでも自分にはできないことばかりなのですが、それでもこうして無事に生きてくることができました。

 

そんな母は、わたしが弱気になっているときや、なにかを心配しているときは、いつも「焦らず、慌てず、楽しんで」って言ってくれました。いま、久しぶりにその言葉を思い出しました。この言葉を思い出したということは、さかつめさんも大丈夫なのだと思います。

『焦らず、慌てず、楽しんで』

 

この言葉は、これまでに何度も私を助けてくれました。

 

この話を聞いたときは、うわあ、なんて素晴らしいお母さんなんだろうと思いました。こんなお母さんに育てられたら、そりゃあ素晴らしいにんげんに育つだろうなあと、そして、よしえさんが醸し出している雰囲気を見ながら「まさに実現をしている」などと思いました。焦らず、慌てず、楽しんで。素晴らしい言葉だと思いました。わたしも、この言葉をおまもりにハワイに行きたい(日々の生活のなかにも取り入れて行きたい)と思いました。

 

ごちゃまぜの家には、現在、よしえさんとゆかさんという名前の女性が(ごちゃまぜの家の離れの部分に)暮らしています。ゆかさんは、先日まで数ヶ月に渡る船旅にでていました。先日、久しぶりに再会をしたゆかさんは、ほんとうに素晴らしい表情をしていました。その表情をみただけでも、ああ、とても素晴らしい船旅の時間になったのだろうなと、見ているこちらまで嬉しい気持ちになるものでした。

 

この船旅はほんとうにかけがえのない時間になりました。世界中からメンバーが集まってシンガポールとインドとスリランカを巡ったのですが、おわってみたいま、まるで『世界中に家族ができた』ような感覚があります。

 

なかでもスリランカがとても素晴らしかったとのこと、その思い出話を聴きながら「いつか自分もスリランカにいってみたいな」と思いました。よしえさんやゆかさんが醸し出している雰囲気があまりにも素晴らしいもので、ごちゃまぜの家の発起人(?)としても、ああ、このような方々に暮らしていただける自分はなんて幸福ものなのだろうかと、そういうことをしみじみと感じていました。

 

みんなと話していると、自分ごとではありますが「幸福な家庭」とか「しあわせな風景」とは、まさに、このような状態を言うのではないだろうかと思いました。幸福な家庭とは、月並みな表現ではありますが『会話のある家庭』だと思います。ごちゃまぜの家では、少なくとも現時点においては、なんとなくみんなが集まった空間では(僕が見ている限りではありますが)会話があり、笑いがあり、穏やかな雰囲気があります。

 

こうして、よしえさんやゆかさんのような人柄の方々に使っていただけることがありがたく、そのことをしみじみと噛み締めていると「自分は本当にラッキーな人間だな」なんて強く深く思ってしまい、今回、こちらの記事を投稿させていただきました。よしえさんのお母さんの『焦らず、慌てず、楽しんで』という素晴らしいおまもりの言葉、アジアを船旅でめぐってきたゆかさんの生き生きとした躍動にあふれたおみやげ話の数々など、こうして『同じ家のなかで共有をできること』が、なんだかとてもうれしいことのように感じました。

 

よしえさんが、後日、このようなことを言ってくれました。

 

前に、さかつめさんに「あたたかくて海がある場所がいい」と話したけれど、もしも本当にそこがいいと思うのなら、わたしはすでに行っているのだと思います。

でも、いまの自分はここにいます。これってどういうことなのだろうかなって考えたら、ああ、さかつめさんに言った言葉はちょっと違ったんだなって思いました。

わたしが暮らしたいと思う場所は、あたたかくて海がある場所ではなくて、ただ、自分の好きなひとがいる場所なんだと思います。自分が好きなひとがいる場所に、わたしは暮らしていたいのだと思います。

 

この言葉を聞いた時は、ああ、ほんとうにその通りだなあなんて思いました。素晴らしい自然にあふれた場所も素晴らしいし、美味しい料理に恵まれている場所も素晴らしい。ただ、それと同じくらいに「好きなひとがいる場所なら、どこだって『暮らしていたい』と思える場所になる」ということを、居場所とは、必ずしも実際的な場所ではなく、人間こそが居場所になり得るのだということを思いました。

 

そういう居場所に、わたしもなりたい ー けつお

  

最後までお読みいただきありがとうございました!!


さかつめけいご